国家資格と民間資格
整備士には、国家資格となるものと民間資格となるものがあります。国家資格の場合は、専門学校や大学、短大といった教育機関で専門的知識を取得する必要があり、独学による取得は難しいとされています。また、独学によって受験することが認められている国家資格の場合でも、実務経験が2年から3年以上必要とする場合がほとんどとなっており、知識と技術を持ち合わせた上で受験することを必要としています。国家資格で人気のある整備士は、自動車整備士です。自動車整備士は、専門学校も多く、合格率もかなり高い資格です。
民間資格の場合は、協会が運営するスクールなどに入会し、協会が独自に作っている検定試験に合格することで資格を取得することが出来ます。民間資格の整備士には、パソコン整備士や自転車安全整備士などがあります。協会に入会すると、資格を取得するための講座が設けられており、用意された教材で学んだ後、資格試験を受験することが出来ます。講習だけで合格出来るものもあれば、試験の合否によって資格が得られるものもあります。講座期間も、1日から2年掛かるものまで、さまざまです。
国家資格の整備士は、国が認めているものでもあり、働く現場が豊富に揃っています。また、専門学校や大学、短大といった教育機関での学習となるため、就職の斡旋を行っています。民間資格の場合は、協会に登録する形での斡旋となりますが、登録するだけで実際の職場紹介はほとんどなく、自分で就職先を見つけるしかありません。